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B.I.G JOE 著 「監獄ラッパー」 感想

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B.I.G JOE 著 「監獄ラッパー」を読みました。その、感想と思い出です。

内容

囚人番号345506、南の果ての記憶

2005年、奇妙な音声で録音された「Lost Dope」という曲が、日本のヒップホップ・シーンに衝撃を与えた。声の主は札幌出身のラッパーB.I.G. JOE。ヘロイン密輸容疑で逮捕され、オーストラリアの刑務所に服役中だった彼は、日本への国際電話を利用し、そのラップを吹き込んだのだ……。本書は、異国の獄中で過ごした日々を綴った、B.I.G. JOE 6年間の手記である。事件の顛末、裁判の行方、塀のなかの過酷な生活、そして、前向きに生きる力を与えてくれたラップという表現手段。収監中の身でありながら日本で発売された数々の作品は、どのように制作されたのか? 長い刑期のなかで彼は何を感じ、何を思ったのか? その全貌が、ついに明かされる。

amazon.co.jpより引用

B.I.G JOEを知ったきっかけ

僕が、B.I.G JOEを知ったの確か、17~18才頃だと思います。2007年ぐらいですね。

それまでの、僕のHIPHOPとの関わり、というよりラップとの関わりといえば、テレビや映画で流れるもの、ケツメイシRIP SLYMEから始まり、キングギドラ、般若、OZROSAURUSなどレンタルCD屋でも借りられるものを聞いたりしていました。

 そのころ、巷ではウェッサイが流行っており、DS455とかが人気でした。

僕は、それはそれで、不良ぶれるし、満足して聞いてました。

僕には、ブレイクダンスをしていて、聞いている音楽もHIPHOP一辺倒の友人がいたんですが、まぁ、いわゆる普通の友達です。

ただ、その友人は、普通の会話の中でも、聞いてる音楽、好きなアーティストは、伏せるというか、はぐらかす感じがあったんです。

僕も僕でそこまで追求しないそんな感じです。

ある日、その友人の部屋で過ごしていると、ある曲が流れていて、それが、THA BLUE HERBの発売直後の3枚目アルバム「LIFE STORY」だったんですね。(B.I.G JOEを知るのはまだです)

この曲かっこいいねと、言うと歌詞カードを渡され、僕にとっては初めての音楽を黙々と聞き続ける時間だったんです。

ただ、なんていうんでしょう。素直に感動を伝えられない。恥ずかしいというか、なんというか。自分を晒すみたいな感覚というか。

その友人が、仲間内にもその辺の話を伏せていたのを、なんとなく理解できました。

そして、それを、聞かせてくれたのはすごく嬉しかったのを覚えています。

後日、THA BLUE HERBのアルバムを3枚、大人買いし、HIPHOPの詩の世界にどんどんハマっていき、この友人とは、これをきっかけに、馬鹿話だけではなく、色々なトピックについても議論していき、より深い関係になっていったと思います。

僕のHIPHOPの師匠として色々と指南される関係になり、試されるように色々なものを聞かされ、それに応えるように素直に感想を言っていきます。

その中の一枚にあったのが、MIC JACK PRODUCTION「Universal Truth」だったのです。

この、MIC JACK PRODUCTIONのMCの一人がB.I.G JOEだったのです。

このアルバムは、いわゆるラップっぽくない、不良自慢や金や女性についての要素が無く、どこか仲間内で熱く語らいあい、笑いあったり、助言しあったり、それを一緒に輪になって聞いている感覚に陥ります。

 いい意味でまとわりつくような声色、詩の世界観、飽きさせないリズム感が、明らかに既存のラッパーと違い、僕はTHA BLUE HERB同様に、MIC JACK PRODUCTIONのアルバム、B.I.G JOEのソロアルバムや参加しているコンピレーション作品集めていきました。

 

THA BLUE HERBおすすめ音源


STILLING STILL DREAMING
 

 


Sell Our Soul

 


LIFE STORY

 

MIC JACK PRODUCTIONおすすめ音源


SPIRITUAL BULLET
 

 


Universal Truth

 


ExPerience the ill dance music

 

B.I.G JOE 著 「監獄ラッパー」 感想

ポジティブ=学ぶこと

 僕が好きなラッパーの一人B.I.G JOEが書いた「監獄ラッパー」、この本にはヘロインの密輸容疑で逮捕され、オーストラリアの刑務所での6年間の生活が書かれています。

僕は、もともと彼の音楽を聴いてきた人間で、音楽での彼は、詩的で哲学者に近い印象があったので、刑務所にいると知った時すごく驚きました。

 ラッパーだった彼がヘロインを密輸するに至った経緯が、お世話になったギャングスタの先輩の依頼で、危険だと思ったが、お金が必要だからやってしまったというものだったので、彼もギャングスタだったのでしょう。

 

 この後、逮捕、裁判、服役となり、彼の後悔や絶望、刑務所での出来事、囚人との生活、僕には地獄そのものです。

ただ、彼が運命を受け入れ、この地獄を生き抜き、更生を目指す姿は、本当に胸を打たれます。

そして、この本のすごいところは、彼の人間力、ポジティブな精神力で、僕にそれが刑務所の生活での話ということを忘れさせてしまうほどです。

 HIPHOPとはなんだろう?

表現のジャンルの1つということはわかるんです。

ただ、その中の一つのラップの世界ではこれはHIPHOPで、あれはHIPHOPじゃないなどの論争がたびたび起こるんですが、僕に答えはわかりません。

ただ、僕の惹かれるHIPHOPは抱えている問題や苦悩を克服しようと戦いが見えるもの。

なので、それらを放棄してただ正当化しているようなものには嫌悪感すらあります。

刑務所に入り拍がつくとか、不良自慢は聞いてられません。

 逆に、犯罪を犯していないだけで善良な市民を気取ってる人間の普通自慢も聞いてられません。(僕です)

 

B.I.G JOEの作品には、ユーモアやポジティブな灯りがあります。

僕も、少しでもポジティブにユーモアを持って社会を生き抜いていこうと思います。

ポジティブ=学ぶことである。

 

 

 

B.I.G JOEおすすめ作品


監獄ラッパー B.I.G. JOE 獄中から作品を発表し続けた、日本人ラッパー6年間の記録
 

 


THE LOST DOPE

 


COME CLEAN

 


RIZE AGAIN